| ストーリー |

会社の倒産により追われる身となった昇。
無我夢中で逃げ回り、見知らぬ街『天使突抜六丁目』へと迷い込む。
街では不条理な出来事が見え隠れし、どこか虚構の匂いが残る風景の中、
昇は奇妙な住人達との日々を積み重ねていく。
そんなある日、自分の背中から羽が生えてきて、
街から飛び立つ事を夢見ている女、みゆきと出逢い、
昇はその奔放な魅力に惹きつけられていく。
みゆきとの平穏な日々を、この街で築き上げようとする昇だったが、
みゆきが旦那を撲殺する事件に直面してしまう事に。
これを機に、街はゆっくりと歪み始め、
昇は虚無感に襲われ心を閉ざしていく事となる…。 | イントロダクション | 

天使突抜町|||それは京都市に現存する街。しかし、実際には四丁目までしか存在しない……
『天使突抜六丁目』は、地図にない街=天使突抜六丁目 に迷い込んでしまった者たちの、哀しくも儚(はかな)い現代の寓話(ファンタジー)だ。PFFやCO2など数々のインディペンデント映画シーンで活躍し、近年は『ひとりかくれんぼ 劇場版』なども手がける山田雅史監督が、京都市内に実在する「天使突抜町」という地名から着想を得て、映画化。
メインキャストに関西在住の俳優・歌手である真鍋拓、現代日本映画の重要作(園子温・北野武・冨永昌敬作品など)に出演する瀬戸夏実、『マイ・バック・ページ』などに出演する服部竜三郎と、新進の若手俳優を起用。柄本明、麿赤兒、若松武史、蘭妖子、デカルコ・マリィ、桂雀々、栗塚旭など、東西の個性派ベテラン俳優が、人々を呑み込んで離さない、妖しくも幻妙な異世界の物語を息づかせる。